2015
01.24

「債券」と「金利」

日刊 Well Life通信


「金利」が上がれば「債券の価格」は下がります。

しかし、「金利」と「債権価格」がなぜ逆に動くのかがよくわかりません?
「長期金利」というのは、一般に”期間が10年の国債の金利”(正確には利回りといいます)をあらわします。
(シーソーのイラスト:右側には「価格」、左側には「金利」)
そして、世の中の「金利」と「債券の価格」は、上記の絵のシーソーのように、どちらかが上がれば反対側が下がります。
どうしてそうなるのでしょうか。
その根本的な原因は次の二つです。
①「金利」は満期まで変わらない!
一部の特殊なものを除いて、国債に限らず多くの債券では、毎年いくら利息を払うかがあらかじめ決まっていて、それは満期まで変わりません。
②満期には「額面金額」が必ず払われる!
そして債券には額面というものがあって、満期が来ると必ずその額面の金額が払い戻されます。
例えば世の中の金利が2%だった時に、額面に対して毎年2%の利息を払うA債券が発行されたとします。
その後、世の中の金利が3%に上昇したらどうでしょう。
国債などの債券は、基本的に毎月、そのときどきの世の中の金利を反映する利息で新しいものが発行し続けられる仕組みになっています。
金利が3%になった時は、額面に対して毎年3%の利息を払うB債権が新たに発行されるわけです。
その時には2%の利息がつくA債券と、3%のB債券のどちらも選べる状態になります。もし、A債券とB債券の価格が同じなら、世の中の人はどっちを買うと思いますか?
当然、利息が多いB債券でしょう。
つまり、A債券は人気がなくなって売られてしまい、価格が下落します。
『利息は低いけれど、ここまで値段が安いなら買ってもいいや』と投資家が思う水準まで、価格の下落は続きます。
満期まで持ちきれば額面を払い戻してくれるので、すごく安く買えれば売買差益が大きくなり、利息分のデメリットを補えるのです。
逆に、世の中の金利が1%に下がったとしましょう。
その時には、新たに額面に対して1%の利息を支払うC債券が発行されるでしょうが、そういう状況ですと、2%分の利息がもらえるA債券のほうが得ですから、A債券を買いたいという人が多くなって価格が上がります。
その動きは、『いくら利息が高くてもこんなに価格が高いんじゃ損だな』と投資家が思うようになるまで続きます。
つまり、最初に発行されたA債券の価格は、その後世の中の金利が上がれば下落するし金利が下がれば上昇するということなんです。
それが、金利と債券の価格は逆に動くということの意味です。
これを理解していないと、例えば国債など債券を買う場合のリスクがわからなくなってしまいます。
つまり、国債を買った後で金利が上昇すると、その国債の価格が下っがてしまいますから、何かの理由で途中で売らなければならなくなった場合に、損をすることになりかねないのです
現実に日本の多くの金融機関が、そうした大きなリスクを背負ってしまっています。
金利の上昇局面での債券の購入は、リスクがあるわけです。