2015
03.25

悲鳴を上げる人々・・・。

日刊 Well Life通信


私の元へ訪れる方が増えています。土地活用の相談や相続税の相談だけでなく、特に任意売却の相談者です。

今まで長い間、商売を続けてきたが、最近の時代の急激な変化に対応できず販売不振に陥り、借入金が支払えず不動産の差し押さえを受けた方・・・。
7年程前に高額な分譲マンションを衝動買いしてしまったものの、毎月の多額な返済と管理費に耐えられず、なんとか重荷の住宅ローンから逃れたいがどのようにしてよいやらわからない方・・・。
3年前に土地と建物を購入したものの、その後に会社をリストラされて催促状が届いて途方に暮れている方・・・。
離婚することになり配偶者と共有しているマイホームと住宅ローンをどのように処理したらよいのかわからない方・・・。

「大丈夫です、私がついていますから・・」と言うものの、その相談にのる度にお金の知識の少なさに驚かされます。特に、どれだけ高学歴の人でも信じられないような行動をとってしまうのがマイホームと住宅ローン。本来、ニーズ商品である住まい(マイホーム)がいつの間にやらウオンツ商品に早変わり。多額の住宅ローンというリュックサックを背負って、構造不況と変革期という長く厳しい急な坂道を上っていて挫折する姿は見ていて気の毒です。

「気の毒」というか「お金毒」。~人生とは思き荷を背負うて遠き道を行くがごとし。決して急ぐべからず~は、江戸時代という長期泰平時代を築いた戦国武将徳川家康の言葉ですが、よい借金と悪い借金の違いが判らない人たちが多すぎるように感じます。

人生で大きな買い物と言えば、マイホームと保険、そして自動車です。(配偶者も大きな買い物ですがここでは省きます)

マイホームを購入するのは、自分で自分に家賃を支払うのと同じです。そう考えるとマイホームの購入も不動産投資の一種です。不動産投資として考えるとやはり気になるのは利回り。果たして利回りを考えてマイホームを購入している人はほとんどいないように思います。

誰だって大きな家や豪華な家に住みたいと思って当然です。しかしながら、本当は、建設業者や不動産業者が加工したばかりの住まいは買わないのが良いに決まっています。その理由は、業者の利潤が含まれているからです。

たとえば地方の新築分譲マンション・・・。開発業者の利益と建設業者の利益、管理業者の利益と三重です。それに金融機関の期限の利益という利息がかかります。しかも、売却しようと思っても、地価の安い地方の分譲マンションは買いたたかけてしまいます。

7年前にフルローン3000万円で購入した新築分譲マンション。毎月の返済金額は約12万円。フルローンで購入した本人には悪いのですが、返済した金額が1000万円を超えているにもかかわらず、7年後の一括繰上げ返済額は2600万円。元利均等返済なので仕方ないのですが、差額の600万円はどこに消えてしまったのかわからないと嘆いていました。

そのマンションの販売相場を調査してみると、1500万円~良くて2000万円。幸い2300万円で一般のエンドユーザーに売却出来たのですが、債権解除の調整に言った債権者である銀行の担当者に、「よく2300万円で売れましたね」と褒められたのが印象的でした。それでも本人にとっては売却の経費などがかかりますので、さらに400万円をどこかから無担保で調達してこないと住宅ローンという重くのしかかるリュックサックを下すことができません。

家族の幸せを願って購入したはずのマイホームが、とんだ大誤算です。これがお金の教育、ファイナンシャルリテラシーがなかった人の現実です(ちなみに医療関係に勤めている優秀な方です)。
一方、私の元を訪れて来る銀行で住宅ローンを担当する銀行員。世間一般で言うお金のプロです。来る人、来る人に世間話の間に「住まいはどうなさっているんですか?」と聞くと、「いやぁ、恥ずかしながら中古のマンションです」とか、「家内の実家に新築したマスオさんです」などの回答。

地方社会において給与の高い層であるにもかかわらず、とにかく質素です。その反面、お客様には「それぐらい大丈夫ですよ」と言って進めます。いくら仕事と言え、それはひどいのではと尋ねると、「私にだってノルマがありますから・・」との回答。これが資本主義の世の中です。カモがネギをしょってといいますが、際限のない「カモさがしの毎日」です。

このホームページの読者は間違いないと思いますが、「お金の知識」や「不動産投資の考え方」は大切です。あくまでも~野に在ってこそ自由に生きられる~のであって、誰かの奴隷(カモ)にされる人生は自由でないように思いますがいかがでしょう?