2015
11.25
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GIVE(与える)&TAKE(与えられる)

人 格, 日々の戒め, 日刊 Well Life通信, 社 会


人間関係の基本は”GIVE(与える)&TAKE(与えられる)”・・・。

いわゆる日本人が大好きな「一宿一飯の恩義」、「借りは必ず返す」である。欧米人に比べて、日本人は義理堅いとよく言われる。そして、「人になにかをしてあげると、相手は必ず恩返しをしてくれる」と思いがち・・・。

小学校に上がったばかりの頃、今は亡き祖母に、日本昔話の「鶴の恩返し」を読んでもらい、感動した記憶がある。助けてあげた鶴が姿を変えてやってきて、自らの羽を織り込んで恩義を返すと言う逸話である。どうもそれが頭に刷り込まれている。

しかし、実際の人間関係において、”GIVE(与える)&TAKE(与えられる)”のバランスをとるのし意外と難しいと思ったりしている。

「GIVE(与える)」量が少なかったり、あるいはその逆だったりする。そうなるとお互いの当事者同士の関係はしっくりいかなくなる。その理由は、おそらく、どちらも性急に帳尻を合わせようとするからだろう。その結果、世の中にはさまざまな事件が起こっている・・・。

世話になりっぱなしの人は、心苦しいく感じ、すぐに恩義を返さなくてはと内心、焦るだろうし、そんな状態の時に相手から「恩を返せ」と要求されると”腹が立つ”のが普通である。返ってうっとうしいなぁと思うし、迷惑だと思うようになる。そして、複数回重なるうちにその感情が増幅していく・・・。

“GIVE(与える)&TAKE(与えられる)”は、「GIVE(与える)」が先なのが理想的だと思うが、”GIVE&GIVE(与える&与える)”ぐらいがちょうどよいのかもしれない。こっちから与えまくって、「少々騙されたって仕方ない」と思うぐらいがちょうどよいのかもしれない。最低でも「TAKE(与えられる)」の量よりも「GIVE(与える)」の量を少し多めにするべきだろう。

また、せっかちで”GIVE(与える)&TAKE(与えられる)”の結果を要求したがる人は、自らが「GIVE(与える)」を先行させないで、「TAKE(与えられる)」を感じた時にだけ応えるようにすれば良い。また、「GIVE(与える)」をするなら返礼が気にならない程度のささやかなものにすれば良い。

世の中には「人に尽くしているのに疎まれたり敬遠される人」というのがいる。そんな人ほど性急に成果を求める傾向が強い。また、そういう人ほど、恩義には過剰に反応する傾向があるが、それは損なので止めた方が精神的にラクである。

恩恵を与えると相手は必ず喜ぶと思ってはいけない。その恩恵が大きければ大きいほど、相手は「大きな借りを作ってしまった」と重荷に感じるだろう。相手がそう思った時点で、関係は悪化する。

また、現在の日本では、「TAKE(与えられる)」ばかり求める人もいる。日本の政治家は「弱者の事を大切に・・」というが、それは選挙に当選するための社交辞令的な看板言葉であり、ホントウに体の障害などで仕方がない人は別にして、納税義務(GIVE)を果たさずに「TAKE(与えられる)」ばかり求めている人も多い。

私があまり好きでない戦略家マキャべりは、「恩恵は小出しにし、加害は一気に・・・」と説いている。GIVE(与える)の難しさを言っているのだろう。

この言葉は、今の日本の報道機関のやり方を眺めていると、”言い得て妙”に感じる。